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認知症の鑑別診断

認知症の予防

個々のリスクに応じた対策を提案します

認知症の根治療法(疾患修飾薬)の実用化が待たれるなか、認知症にならないための"予防"が注目されています。さまざまなメディアで「認知症予防」が特集されますが、それらの情報は玉石混交で、もの珍しかったり、目を引く内容が脚光をあびる傾向にあります。特に「認知症の予防」が語られる時にはイメージにお示しした3種類の予防があることを意識しておく必要があります。

⑴ 健康な高齢者の認知機能低下を"予防"する
⑵ 軽度認知障害(認知症予備軍の状態)から認知症へ進展を"予防"する
⑶ 認知症の人の認知機能・生活機能が悪化しないように"予防"する

多くの学術論文で検討されているのは⑵認知症への進展予防ですが、メディアや健康食品の広告では⑴健常高齢者の認知機能低下予防が強調されがちです。これまでの研究で⑴〜⑶すべてにおいて間違いなく有効とされているのは、運動習慣と高血圧・糖尿病などの生活習慣病治療です。それ以外の対策はある特定の状態に対してのみ有効であったり、効果・インパクトが小さいものがほとんどです。

「認知症予防」に良かれと思って取り組ませている作業が本人の状態にふさわしくない場合、無用なストレスとなり結果的に気分の落ち込みや自信喪失につながることもあります。一方で「運動は予防に良いのだから」といって毎日30分の散歩を強制することも注意が必要です。

予防対策を考えるときに欠かせないのは、”年単位で続けられるかどうか"です。1ヶ月だけ運動したところで効果はありません。費用的にもご本人・ご家族の負担感としても長く続けられそうな習慣を、いかに今の生活に盛り込むかを検討しましょう。

日本認知症予防学会では専門委員会を設けて科学的根拠のある予防策を検討し推奨度を明らかにしていく取り組みを行っています。当院ではご本人の病状をきちんと評価した上で、認知症予防学会専門医として実際的な予防策を提案します。

*認知症ではない人向けの予防に関する記事はこちらから