認知症の鑑別診断
神経心理検査
認知症の診断・治療には神経心理検査が重要です
神経心理検査とは認知機能を評価するための問診形式の検査のことです。
長谷川式認知症スケールやMMSE(Mini-Mental State Examination)といった一般的な検査に加え、状態に応じてさまざまな検査を行います。それぞれの検査にはカットオフ値といって「○○点以下だと認知症が疑われます」という基準が設定されていますが、点数だけで認知症を診断することはありません。
検査の内訳から、苦手になってきている能力(認知機能低下)と維持されている能力を見極めて、生活のアドバイスに役立てたり、経過の評価・治療効果の判定にも活用します。また軽度認知障害(認知症予備軍の状態)の方が認知症に進行するリスクを評価する上でも画像検査以上に神経心理検査が重要と言われています。
「もの忘れの検査」というと拒否反応を示す方が少なくありません。当院ではご本人が不快にならないよう細心の注意を払って検査を実施しております。いずれの検査も結果説明用の資料をお渡ししておりますので、ご家族をはじめ支援者のみなさんで結果を振り返ったり、関わり方を相談する時にお役立ていただけます。
認知症の鑑別診断
-
認知症とは
年齢相応のもの忘れなのか、認知症のはじまりなのか、適切な検査・問診を組み合わせて判断し、ご本人に応じた対策を提案します。
-
認知症の検査
認知症の検査についてご紹介します
-
神経心理検査
認知症の診断・治療判定のために行う問診形式の検査について紹介します
-
認知症のセルフチェック
ご自身もしくは介護者の方が症状をチェックできるツールをご紹介します。
-
認知症の薬物療法
認知症の治療について説明します
-
認知症の予防
個々のリスクに応じた認知症予防を提案します。
-
認知症の原因疾患
認知症=アルツハイマー病ではありません
-
治療可能な認知症
認知症のように見えても、実は体の病気が原因で一次的に認知機能が低下しているだけ、ということがあります。