認知症の予防
難聴は認知症の大敵
難聴は放っておかないこと!
2017年に海外の有力な医学雑誌に掲載された報告によると、なんと認知症の3分の1が予防可能かもしれない、というのです。報告では"ある危険因子"が解消されれば、認知症を患う人がどれだけ減るかを示しています。
禁煙や血圧、血糖値の治療などが認知症発症率を減らす因子としてあげられていますが、もっともインパクトが大きいのが難聴の対策です。50代以降の難聴を防ぐことができれば、9%も認知症の患者さんを減らせるだろう、というのです。
難聴になると人の声が聞き取りにくくなるため、会話を避けるようになり、社会的に孤立しやすくなります。他者との交流が減ることでさらに認知症リスクが高まります。またいったん認知症を発症すると、補聴器を嫌がって装着しなかったり、補聴器を紛失してしまう方がほとんどです。
人の声が聞こえにくくなってきたら早めの対策が欠かせません。耳鼻咽喉科で原因や状態を評価してもらった上で、補聴器の調整をご相談ください。近隣の補聴器相談医をご紹介いたします。