先日、京都市で開催された「身体疾患と認知症」研究会にお呼びいただき、講師を務めてまいりました。
この会は、認知症専門医・精神科医と内科の先生を中心に多職種の方々が、垣根を越えてディスカッションする貴重な場で、今回で7回目を迎えたそうです。
本講演では、応用行動分析の視点から、症状がどんな状況で起きているのかを分析し、環境調整・関わりの見直しを優先すべきか、薬物療法を検討すべきか、その判断のポイントをお話しさせていただきました。
ブレクスピプラゾール(レキサルティ)が、アルツハイマー型認知症のBPSD(行動・心理症状)の一部に適応を追加取得したことで、治療の情勢は大きく変わりつつあります。
しかし、安易に薬に頼るのではなく、まずは「なぜその症状が繰り返されているのか」を考えることが重要です。
また、今回は京都市と私たちの豊橋市の診療体制についても比較してみました。
京都市は、専門医やサポート医の数が全国平均を大きく上回る地域です。センターを中心に、医師同士が双方向に情報をやり取りできる階層的なネットワークが、地域の診療の土台になっているのを肌で感じました。
豊橋市では、認知症の専門医療機関を中心に集約的に診療を行う体制が整っています。
しかし、増え続ける患者さんを支えるためには、かかりつけ医の先生方との連携をさらに深め、サポート医の層を厚くしていくことが、これからの地域課題と捉えています。
今回京都で学んだ「連携」のヒントを、これからの地域連携・医療に活かしていきたいと考えています。



