ここ数年、藤田医科大学の放射線科と共同で行なっていた認知症の核医学検査に関する臨床研究の結果を報告しました。成果をまとめた論文も、先日英文誌に掲載されようやく一息つけました。
認知症の診断にはSPECTなどの核医学検査も役立ちますが、画像所見だけで診断できるわけではありません。やみくもに検査するのではなく、必要なタイミングで適切に実施し、診断や見通しを立てるのに活用することが大切です。
論文中でも触れていますが、特にSPECT検査は装置や画像処理法によって結果に大きな誤差が出るため、所見を正確に判定するためには技術的な知識も欠かせません。
研究を通して学んだ知見を診療にも生かしていきたいと思います。