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認知症の検査を受ける前に準備しておくといいこと

「認知症かもしれない」と思った時、どの医療機関へ行くべきなのか、どのような検査が必要なのか、事前にどのような準備が必要なのかということについてご紹介します。

認知症検査が受けられる医療機関と、検査の流れ

まず、認知症の検査は、認知症専門のクリニックやもの忘れ外来と呼ばれる専門外来で受けることができます。

検査の流れは、最初に問診と認知機能テストを行います。認知機能テストにはいくつか種類があり、最もよく用いられているのは「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」というものです。ご自分の名前や生年月日など簡単な情報を答えてもらったり、簡単な計算をしてもらったりすることによって判断します。「ミニメンタルステート検査(MMSE)」もよく使われており、こちらも簡単な質問によるテストですが長谷川式よりも項目が多くなっているのが特徴です。

その他に「Alzheimer’s Disease Assessment Scale(ADAS)」というものもあり、記憶、言語、行為・構成に関わる11の下位項目から構成され、特に記憶の評価に重点がおかれていますが、認知機能の総合的な評価に役立ちます。年齢や教育歴の影響を受けにくいことも特徴で、得点が高くなるほど認知機能障害の程度が重いことを示しています。

これらの認知機能テストの結果、認知症が疑われる場合はCTやMRIによる画像検査を行います。画像検査によって脳の萎縮部位や度合いを調べることもありますが、大切なのは慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症といった「一見認知症のように見えるものの、治療で認知機能低下が回復する可能性がある病気(治療可能な認知症」を見逃さないことです。さらに別の病気が疑われる場合は、状況に応じて血液検査や尿検査なども行います。

認知症の診察の際に欠かせないこと

診察の際に欠かせないのが、ご家族からお話を伺うことです。ご家族の方には、事前に病院で聞かれる内容について話し合い、情報共有をしておくことをお勧めします。当院の診察ではご本人の診察とは別にご家族だけから生活の状況をお聞きする時間もとっておりますので、ご本人の前では言いにくいことも遠慮なくおっしゃっていただけます。

一般的な病院よりもはじめての診察には時間をゆったり用意するようにしていますので、介護の苦労からご家族の中で困っていることをお聞きすることもできます。普段のご本人の様子をある程度把握した方でないと、正しい病状評価が難しかったり、対策の相談が不十分になってしますこともありますので、お付き添いいただく方が一緒に暮らしていない場合などには、あらかじめ情報をまとめておくことで当日の診察がスムーズに進みます。

まず必要なのは、もの忘れなど認知機能の低下が見られた場合、いつ頃から、どのように始まったのかということです。ゆっくりと表れてきたのか、突然始まったのか、あるいは、「今まで元気に暮らしていたのに、たまたま骨折して普段の日課ができなくなってから、急速に症状が進行した」など認知症を患うきっかけとなるような事柄に心当たりがあれば、それもぜひお伝えください。

また、症状が現れてから半年以上経過している場合、半年以内にどのくらいのスピードで、どれくらい症状が進行したのかということも重要な情報です。さらに、ご本人やご家族の日常生活にどのような支障が出ているのか、どのくらい支障が出ているのかということも確認しておくと良いでしょう。他の病気と区別するため、既往歴や普段の服用薬などについてもご確認ください。以上の情報をまとめておき、診察の際に医師に伝えるようにしましょう。認知症かなと思った時は自分で判断せずに、早めに医療機関にかかることをお勧めします。

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