老年心療内科
うつ病と認知症
うつ病なのか?認知症なのか?
高齢者は社会とのつながりが希薄になり、支援を得られにくいことからうつ病を起こしやすいと言われています。また認知症とよく似た症状を起こすため、きちんと診断することが大切です。
不眠や食欲の低下、体の不調などは共通した症状として見られますが、うつ病では「もの忘れがひどくなった」と悲観することが多い一方で、認知症では"もの忘れ"を認めない(自覚しない)ことがほとんどです。症状の進み方にも違いがあって、うつ病は数週間単位で状態が悪化するのに対し、認知症は数ヶ月単位でゆっくりと進行します。このように症状や経過などに違いはあるものの、うつ病と認知症を合併していることもあるため、病状の見極めは簡単ではありません。
また、うつ病をはじめ高齢者が抱える精神症状は認知症の前駆症状(前ぶれ)の可能性があります。レビー小体型認知症では、記憶の低下があらわれる数年前から精神症状が出現すると言われており、当初うつ病として治療されてきた方が、のちに認知症と診断されることも少なくありません。
このように「うつ病か?認知症か?」という単純な二択ではなく、"うつ病と認知症の合併"や"認知症の前触れとしての抑うつ状態"といったさまざまな可能性を念頭に病状を評価する必要があります。当院では認知症専門医として的確に診断を行うとともに、うつ病をはじめとした高齢者のさまざまな精神症状に対して精神科専門医として治療を行っています。
老年心療内科
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